「人事尽くして天命を待つ」

夢を叶えると決めてから8年が経とうとしていた。後退はしていなかったが、やろうとしていることがゆえに、表面にはわからない、地道で地味な毎日だった。こんなことをして一体どこに向かうんだろう…人脈もお金もないのに…そう頭がもたげていたお正月に実家に帰省した。母からもらった干支の根付けには小さなおみくじが付いていた。

「日々怠らず勉むれば、時至りて路がひらける。」

8年前、私のやろうとしていることが一体何に繋がっているのか見当もつかなかった。その時も、テレビ画面から、こんな言葉を神様は2回も届けてくれた。

「人事尽くして天命を待て。」

それも同じ日に、私がテレビを見ている時間だけに、2回も。まるで、それは、私が何かの聞き間違いか、ただの偶然だと、聞き流してしまわないように。