「もう後ろに進む道はないの。」

すれ違いざまに聞こえてきた言葉。顔も名前も知らない人から発せられたなにげない一言が、私の悩みの答えとなった。下を向いて歩いている私を神様は見かねたのだろう。次から次へと人が私のところにやってきて、悩みを打ち明けてくる。それは、何度拒んでも、私が受け止めない限り、ずっと続くように思えた。私だって悩みだらけなのに❗そう毒づいていたところに聞こえてきた言葉に私はもう覚悟を決めるしかなかった。